ボイロMODを作ろう!
はじめに
本記事はかいふさん主催のボイゲAdvent Calender 2019による企画記事です。
MODとは
”あるゲームのグラフィックや様々なデータを改造するプログラムやファイルのこと”(wikipedia調べ)
つまり、既存の公開または販売されているゲームに対してデータの改変をする行為を指します。1から作成するボイロ同人ゲームとは趣向が別のものとなります。
MODと一口に言っても種類は千差万別で、スプライトデータを変える単純なものから拡張データ、自作のMAPを公開、ゲーム上には存在しないアイテムを追加等々、、、作成者のスキル次第で様々なMODが作成できます。
ゲームの成長はMODとともにあるといっても過言ではありません。MODが盛んなゲームを例に挙げるとminecraftはその代表格といえるでしょう。
ボイロでMODを作る
MODを作るうえでボイロは良い題材です。MODのその特性上、作成物を配布する必要がありますが、VOICEORIDは公式で二次創作の公開・配布のガイドライン明文化されているため安心です。
※(会社によって明文化されていない場合や二次創作でないものの扱い、他人が作成した素材等扱いが異なる場合もありますのでその都度確認は必要です)
ボイロを使用したMODを作る場合、基本はゲームに合わせたキャラクタースキンMODか音声データの差し替えになると思います。これら二つはMODの中でも敷居は低い部類です。
なぜボイロ?
MODを作る要因として、”快適にゲームをプレイしたい”、”ゲームをもっと楽しみたい”、”公開してほかの人にも遊んで欲しい”、”好きなキャラでプレイしたい”などが挙げられるでしょう。
ボイロMODはその願いの大半を叶えてくれます。
まず第1に可愛い!
攻略が難しいゲームでも操作キャラがボイロだったらクリアするモチベーションも維持できるというもの
第2にボイロはゲーム実況と相性がよい!
niconicoをはじめとするゲームの実況動画で日々ボイロが採用されています。ボイロMODを導入したゲームで実況すれば操縦者としてではなく探索者目線といった状況での実況が行えます。創作の幅が広がるのです!
第3にボイロ勢をゲームに引き込める!
ボイロMODはゲームを他人に進めるもう一つの理由を作ります。”ボイロMODがあるからこのゲームやろう!”
ボイロという成熟しそして成長を続けるコミュニティを自分の好きなゲームに結び付けることができる。それがボイロMODの力です。自分の作ったMODでゲーム実況をしてもらったときなんてもう、最高以外の言葉が出なかったですね。
実際にMODをつくってみよう
MODを作るうえで重要なのは実装方法の見極めです。ボイロMODを想定したスキンMOD+音声差し替えMODに限って言えば実装方法は大まかに3種類に区分できます。
1.前提MODが存在する
前提MODがある場合はすでに作成済みのスキンMOD等がある可能性があるので参考にしやすいです。また、スキンだけでなくゲーム内での挙動やステータス、その他多くの要素を変更可能だったりするので創作の幅が広がりますが、その分.Lua等の知識が必要になる場合があります。
2.生データ書き換え
前提MODとは、公式もしくは有志によって作成されたMODを統括するためのMODです。別途導入が必要なものや、正規版に標準搭載されている場合があります。その場合はガイドラインが提供されているので、そのガイドラインに従ってMODを作成することになります。
ゲームによっては、表示するデータをファイルに梱包せずに画像データ(.png)や音声データ(.ogg)から直接ゲームに実装している場合があります。この場合はデータを上書きするだけでMODがとなります。欠点としては、データを元の状態に戻す場合は元データが必要になります。(steamのゲームは再インストールすればよい)
前提MODの場合は一時的に読み込ませている状態なのでバニラの状態に戻しやすいです。
3.内部データ改変
前提MODがない場合、ゲームのデータをアンパック(逆コンパイル)して2と同じ方法で差し替えたのちに再度パックする必要があります。こちらはゲーム本体が破損するリスクもあり法的な部分でグレーになる可能性があるので注意が必要です。あまりお勧めはしませんが、MOD作成の手法としては一般的に用いられています。(主に翻訳追加MODとかで)
MODが作成できるとわかったら、ぜひボイロMODを作ってみましょう。必要のものは
1.絵を書くツール
2.音声素材を使用する場合はVOICEROID本体(EXボイスの二次配布は禁止されいるため使用できません)
3.やる気
その3つです。作製したMODの配布方法として、公式や有志が用意したMOD公開サイトを用いる(英語圏の場合がほとんど)、niconicoで公開、ブログで公開等があります。データ配布は有志が作成したサイトや、個人のGoogleドライブにアップロードしてリンクを公開する方法を私は採用しています。
後はTwitterやPixivで宣伝するだけ!MODはあなたの立派な制作物です。ゲームとボイロを盛り上げましょう!!!!!!!
以上、ボイゲAdvent Calender 2019 12/20「ボイロMODを作ろう!」でした。
作品紹介
ちなみに私が作ったボイロは今のところ2作品です。
1つはEnter the gungeonの東北きりたんスキンMOD
もう一つはRisk of Rainの東北きりたんスキンMOD
ibushi-maru.hatenablog.com
Risk of rainのMODはこの記事公開する1日前まで作ってました(ちょっとだけ未完成)
きりたんはボイロの中で耳飾りという最強可愛いポイントを持ってるので、特徴を作りやすい面がありますね。情報量の限られてくるドットでもしっかりと動きに抑揚をつけることができて重宝しています。Risk of Rainは気が乗れば別のボイロMOD作る可能性あります(Enter the gungoenの時も同じこと言って結局きりたんだけになってしまった)
あとがき
ガンジョンのきりたんMODから始まった等ブログですが、細々と続けて早11記事目。この場を借りて1年の反省をつらつらと
MODを作り始めてゲームの楽しみかたが一気に増えました。steamで買ったらプレイする前にローカルデータ閲覧してMODが作れないか、翻訳ファイル作れないかを見るようになりました。ボイロMODがあると聞くと駆け付けて衝動買い。ゲームをプレイする時間よりもMOD作ってる時間のほうが長かった気がします。
データ構造や内部データに触れるにつれて、いつか作る側になりたいと思うようになりました。来年はゲーム制作にも挑戦してみたいな。ちょうどMODの解析の為にGameMaker:studioが必要になってきたのでそれ使って何か作りたいし、ボイゲ企画も参加してみたい。
ボイロを知ってMODを作って新たな道が開けたそんな年でした。
それではクリスマスまで残り数日、引き続きお楽しみください。