燻丸のメモ帳

インディーゲームのMODとか

ガンジョン スキンMODの制作手順

 

 

この度、DiscordにガンジョンMOD部のサーバーを立てましたのでMOD制作に興味がある方はぜひ参加してください。

 

discord.gg

 

 

MODの解説

 スキンを変更するにあたって、使用するMODはこちら。

Sprite Replacement [Fix] - Mods

 Kyleさんが制作したEnter the gungeon内のスプライトデータを取得し、データを変更することでゲーム内に反映するMODです。

 5月の初めにKyleさんのMODが更新され、BOSS戦のカットインも編集が可能になりました。↓

 このMODで書き換えられる範囲はこのMODで吸い出せる領域のスプライトのみです。BOSS戦のカットイン等は含まれていないので変更するにはassetデータを直接書き換える必要があります。キャラクターだけでなく武器やモンスターのデータも書き換え可能なのでガンジョン内のほとんどのデータをこのMODで書き換えが可能です。

私が配布しているEnterTheKiritan_v2.0.0にはファイルに組み込み済です。

用意するもの

 

ドットエディター

ガンジョンのスプライトデータはドット絵で構成されています。そのためスキンMODを制作するにはドットエディタが必要となります。また、書き換えるデータがキャラクターを変更する場合だと200枚程度になるので書き換えに適した高性能なエディタが必要となります。
そこで私が導入しているのがAsepriteです。

store.steampowered.com

f:id:Ibushi_maru:20190302044447j:plain


こちらはsteamで配布されている有料のドットエディタとなります。価格はガンジョンと同じです。

Asepriteの良さはあげたらきりがありません。日本での普及と認知はまだまだEDGEには及ばないと思いますが、確実にこちらのほうが高性能だと私は思っています。ドットエディタの決定版といっても過言ではありません。
こう言っては何ですが、AsepriteがないとMOD制作は苦難を極めるでしょう。MODを作らなくてもいいからAsepriteの導入は激しくお勧めします。

有料ですがそれ以上の価値が確実にあります。


Q.英語のソフトはちょっと....

A.日本語の有志翻訳があります。

Asepriteの日本語化

 

Q.有料なんでしょ?

A.Githubソースコードが公開されているので手順を踏めば無料で導入も可能です。

ソースコード:GitHub - aseprite/aseprite: Animated sprite editor & pixel art tool (Windows, macOS, Linux)

導入記事:Windows 10でAsepriteをビルドする - Qiita

無料での導入ですが、パソコンにそこそこ精通していないと難しいですしsteamを介しての自動アップデートも行えません。

 

ちなみに私はsteamで2年ほど前に購入したのち、2,3枚ドット絵を書いて挫折しました。当時は描きたいものが明確になっていませんでした。ガンジョンのスキンMODを導入するために今年の2月くらいから本格的に使い始めた程度のレベルです。
ソースコードからの導入は検証済みです。

 

制作手順

1.スプライトデータのダウンロード

まずは書き換えるデータをダウンロードしましょう。

Dropbox - DUMPsprites.zip - Simplify your life

Dropbox - DFDUMPSPRITES.zip - Simplify your life

 

DUMPspriteが解凍出来たらこんな感じになっていると思います。

f:id:Ibushi_maru:20190302052454j:plain

 

DFDUMPSPRITESはこんな感じ。

f:id:Ibushi_maru:20190514071156p:plain

 

この中から書き換えたい任意のデータを選び変更を加えていくことになります。

2.スキンの書き換え

まずは変更したいスプライトを選択します。キャラクターのスキンを変更したいのであれば

ハンター:Guide

パイロット:SpaceRogue

プリゾナー:Convict

ソルジャー:Marine

ロボット:Robot

ブレット:Playable_Bullet_Man

 

 以上のファイルの格納されているデータを変更し、MODの導入を終えたEtGローカルデータファイルのEnter the Gungeon¥Resources¥spritesフォルダに書き換えたフォルダごと突っ込むことで書き換えが完了します。

 ボス戦カットインはEnter the Gungeon¥Resources¥dfspritesに直接ファイルを配置してください。きりたんMODではこんな感じ。

f:id:Ibushi_maru:20190514070745p:plain





Asepriteの操作説明とともに説明したいと思います。Guideをきりたんに書き換えてみましょう。

 

f:id:Ibushi_maru:20190302061747j:plain



 DUMPspriteのGuideファイルを開きます。待機モーションはguide_idleと書かれたデータに相当しますハンターの場合、待機モーションは32枚で構成されています。

まずは基準となる1枚目としてguide_idle_front_001.pngをAsepriteにドラッグします。

するとこのようなポップアップが現れると思います。

f:id:Ibushi_maru:20190302061959j:plain



同意を押しましょう。するとこんな感じになります。

f:id:Ibushi_maru:20190302062028j:plain



 おおまかに画面の説明をすると、左がパレット、中央が編集画面、下がフレームとレイヤー、右下がプレビューとなっています。

今はguide_idle_front_001~004を一気に読み込んだため4枚のフレームで構成されています。矢印キーの←や→を押せば楽しくなりますよ。

 

個人的な書き換え手順

1.参考となる画像を画面上に配置する

2.編集データにフレームを追加する

3.画像を参考にドットを配置していく

4.画像が書き換わったら元のフレームの表示設定を変更し保存する。

 

最終的な画像がこちら

f:id:Ibushi_maru:20190302065521j:plain

コツとしては、

・目の位置を合わせる。

・顔や服の輪郭は大きく変えない。

・ワンポイントアクセントを数箇所配置する。

 

きりたんであれば、「くせ毛・髪飾り・帯」の3つを意識しました。

あとはひたすらデータを書き換えるのみです。

 

 書き換えたデータをガンジョンに反映するには、KyleさんのMODを導入した状態で、書き換えたファイルを適切な場所に移動する必要があります。ファイルの場所はEnterTheKiritan_v2.0.0のスキンMODを導入して参考にしてください。BOSS戦カットインと通常のデータでは格納場所が異なりますので、ガンジョンのローカルデータを閲覧し、同様の場所に書き換えたデータを配置してください。

3.配布

 配布方法は私の配布データを参考にしてください。わからないことがあればTwitterで聞いていただけらば対応いたします。
 スキンMODの紹介をする記事も書いておりますので、連絡くだされば是非とも掲載したいと思います。

 

ibushi-maru.hatenablog.com

 

 

あとがき

全データが書き換えはかなり根気が必要だと思います。終わったらぜひ配布をしてください。配布をしなくてもガンジョンでスキンMODに挑戦してみた!とツイッターでつぶやくと私が喜びます。教えてくれればできる限り導入して遊びたいと思います。

MODの導入と同様、分からないこと等があればツイッターかDiscordに質問いただければ対応いたします。

Twitter:@ibushi_maru

Discord:燻丸#4633